シニア向け金融商品と営業マン

リバースモーゲージ(自宅に住み続けながら、自宅を担保に融資を受けられるというローン商品)など、シニア向け金融商品が盛んに開発されており、大変魅力的と思われるものもあります。

このような商品に興味を持ったら、まず営業マンに連絡し、その商品の詳細を聞くことになると思います。ただ、彼らの成績は、その商品が売れたかどうかで決まるため、あなたの人生にあっているかどうかを「プロ」の目で判断して勧めてくる訳ではありません。あくまで商品を買ってもらう為の説明しかしてくれませんし、売れなければ「あなたにした説明」はタダ働きということになるので、必死になる営業マンもいるでしょう。

ですが、この手の金融商品は一般的に高額な契約であることが多く、人生の最後の財産に対する判断のミスは取り返しがつかなくなります。とはいうものの、そういう類の金融サービスを全く利用せず、残したい相続人がいないのに財産を多くの残して亡くなるのは、不本意なことです。

一方、弁護士に任意後見をお願いすると、毎月の報酬が発生しますが、どういう資産運用をしたいのかを相談して、依頼者の希望に沿ったものを提案し、選択することができます。

これは、弁護士が代理人として、「あなたの立場で損得を考える」仕事だからです。つまり、営業マンは自社の商品しか販売することでしか収入を得られないのに対し、弁護士は複数の商品の中から最適な商品を選べるからです。

シニア向け金融商品に興味を持ったら、営業マンに連絡する前に、任意後見を検討してみてください。営業マンの強い押しに弱い人には特におすすめです。

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